山に癒されて

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夏の思い出

記録的な猛暑に見舞われた2007年夏もいつの間にか秋の彼岸。
猛暑による夏バテ(加齢のせいかも……?)や日々の雑事に追われ、
今になって、山行の整理も放りっぱなしになっていることに気づく始末。

秋の連休の一日、PCの前に座って今夏の山行の画像を眺め、
日帰りで、あるいはテントを背負って歩いた山道をたどりながら、あれやこれや思い出に浸っています。
こんな時間も楽しいものです。

思えば今年の夏、それも8月上・中旬に集中的にいろんな山を訪ねました。
夏の大きなイベント(仕事)が終わるのを待ちかねて訪ねたのが、
○御嶽山(8月1日)、
○次に木曽駒ヶ岳は山頂にテントを張って稜線の花々を楽しむ積りでしたが、荒天のため日帰りのピストンに変更(8月4日)、
○恒例のMさんとのテント山行は槍ヶ岳(8月11日~12日)、
○乗鞍、郡上で開かれたネット仲間のオフ会のうち初日の乗鞍岳登山のみ参加させてもらいました(8月13日)。

木曽駒ヶ岳以外では素晴らしい好天に恵まれ、充実の夏山を楽しませてもらいました。

そんな今年の夏山をたどってみたいと思います。

e0014441_10325267.jpg○御嶽山  田ノ原から眺める御嶽山、どっしり鎮座する様は小山脈のよう。今年のアルプスは残雪が目立ちます。


e0014441_10354716.jpg御嶽山、最高峰の剣が峰一帯は多くの登山者でにぎわいますが、賽の河原から麻利支天や三ノ池辺りまで足をのばせば静かな山歩きを楽しむことができます。コバルトブルーの水をたたえた三ノ池を背景にコマクサが咲き乱れる別天地にトレイルが続きます。くれぐれも踏みつけないように。


e0014441_10431039.jpg今夏は夏の到来が遅れている分、初夏の花と盛夏の花が一緒に満開を迎えています。とりわけ今年の御嶽のコマクサは見事です。


e0014441_10464566.jpg○木曽駒ヶ岳  テント泊して稜線の花巡りを計画していましたが、生憎の荒天。菅ノ平の駐車場に重い装備は残して軽装で山頂を往復。ロープウエイで手軽にアルプスに立てる「観光地木曽駒」、こんな荒天でも登山者の行列が続きます。


e0014441_10512444.jpg○槍ヶ岳  上高地から横尾へはうっそうとした樹林のトレイル。朝もやの中、野鳥の囀りを聞きながら、槍や穂高へ向うイントロとして私の好きな道です。


e0014441_10544470.jpgババ平に1泊して、槍沢、大曲のU字谷を登りつめ、正面に槍の尖塔が目に飛び込むと、気分が一気に高まります。残雪とチングルマ、槍のピークが見せるアルペン的な風景はやはり日本アルプスのシンボルです。


e0014441_1059833.jpg残雪の尾根を背景に咲くタカネヤハズハハコ。上品な薄ピンクの花は貴婦人のよう。


e0014441_1105353.jpg槍の肩から槍山頂へは岩峰につけられたクサリやハシゴを使ってピークに立ちます。四方から集まる尾根の集中するポイントが槍ヶ岳、標高を上げるにつれてアルプスの大パノラマが眼下に広がります。南岳から穂高にのびる稜線。


e0014441_1153161.jpg東鎌尾根方面から望む槍ヶ岳主峰。槍沢の巨大なカールと北鎌尾根の針峰群を従えて、いちばん好きな槍の全景です。


e0014441_11822.jpg槍の穂先という表現がピッタリ。夏空を背景にピークに立つ登山者の姿が望まれます。


e0014441_11103862.jpg○乗鞍岳  夏雲を背景に乗鞍岳山頂。前日の槍から直接参加したネット仲間のオフ会は昨年の尾瀬以来、ネット内でのコミュニケーションだけの集まりですが自然を共通の趣味とする仲間はいいものです。


e0014441_11144947.jpg今年の夏の山行の締めくくりは再びコマクサに登場してもらわなくては。乗鞍岳東斜面はコマクサがピンクのカーペットを広げたよう。

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by genki_hirokun | 2007-09-24 11:18

新緑の矢作川源流~中流域

各地で開かれるイベントに出席する機会の多いこの頃、
新緑~若葉のこの季節、自然との関係に直接、間接につながるイベントが目立ちます。

それぞれの催しを企画、運営してくださる関係者のご苦労もさることながら、
自然大好きな私など、大自然の中で様々な催しが進められることや、
たとえ市街地や建物の中で開かれる催しであっても、
イベントを通じて自然や環境について考え、行動できるものであると楽しくなってしまいます。
ブログのほか、ホームページでも紹介させてもらっているように、
エコ・メーデーや、茶会、川会議、野外のコンサート、ウォーキング大会、森の健康診断、etc.と、楽しい催しが毎週のように続きます。

そんなことで、山歩きからはちょっとご無沙汰ですが、
それ以上に自然といろんな形でふれあうことのできる楽しい週末です。
そんなイベントの折々、バッグに忍ばせておいたカメラでとらえたふるさとの野山に咲く花たちです。

スタートは矢作川森の健康診断(6月2日)の際に立ち寄った矢作川源流の峠です。

e0014441_112529.jpg矢作川源流部にもやっと春の色が濃くなってきました。レンゲツツジの鮮やかな朱色がシラカバの木肌に映えます。(6月2日 浪合村)


e0014441_1185554.jpg林床を埋めるチゴユリの清楚な白い花。(6月2日 浪合村)


e0014441_11111134.jpg高原の草原に咲くムラサキサギゴケの群落がパッチワークのよう。(6月2日 浪合村)


e0014441_11131554.jpgニョイスミレのいろんな表情が楽しそう。(6月2日 浪合村)


e0014441_1114268.jpgこの季節、高原の林床を彩る主役はチゴユリとベニバナイチヤクソウ。チゴユリの群れの中から花茎に可愛らしい赤ピンクの花をつけたベニバナイチヤクソウが小さな林のよう。(6月2日 浪合村)


e0014441_11383810.jpgベニバナイチヤクソウとチゴユリのお花畑にはナルコユリも。(6月2日 浪合村)


市街地に近い矢作川中流へ下りて行きましょう。

e0014441_11435635.jpg矢作川中流古鼠(ふっそ)付近の河畔林。


自宅近くの自然観察森、若葉で覆われた森の中や水辺の花たちも配役が変わっています。

e0014441_11535763.jpg6月の里山の主役はササユリ。森のあちこちで存在感のある花が咲き始めました。(6月3日 自然観察の森)


e0014441_11564471.jpgササユリに比べたら芥子粒のような存在かもしれませんが、この時期の里山ではツルアリドウシの白い小さな花が印象的です。森の中に続く道の脇に咲く小さな花は星を散りばめたよう。この花の咲く頃の森が好きです。(6月3日 自然観察の森)


e0014441_1211623.jpg散策道のあちこちに咲くタツナミソウ。(6月3日 自然観察の森)


e0014441_122227.jpg森から出て、トンボの湿地に出ると真っ先に目に付くのは水面に咲くスイレンやコウホネの仲間。そして、アヤメとノアザミの存在感のある花。(6月3日 自然観察の森)


e0014441_125599.jpg湿地の草むらをのぞくと、ヒメミクリの個性的な花も見つけられます。(6月3日 自然観察の森)


e0014441_1264466.jpg休耕田のあぜ道には、ミゾカクシの花も。(6月3日 自然観察の森)

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by genki_hirokun | 2007-06-10 12:13

えびねの森

5月3日から始まった足助香嵐渓の春のイベントに顔を出した帰路、同じ巴川沿いの上流に位置するKさん宅を訪ねました。
Kさんは自宅裏山で様々な山野草を自然に近いかたちで育てておられ、早春から晩秋まで花々を楽しむことができます。
裏山を「えびねの森」と名づけ、公開しておられます。
昨年の夏、Kさん宅を訪ねた折、黄金週間の頃はクマガイソウやエビネが見頃を迎えるということを伺っていたのでお寄りした次第。

えびねの森は年を追うごとに充実度を増しているようです。
この季節は上に書いたように、クマガイソウやカヤランなどが見頃、エビネも森のあちこちで可憐な花を咲かせ始めています。
そんな森の花たちを紹介したいと思います。

e0014441_21361795.jpgカヤランはマツなどに寄生して咲くランの仲間。小さな黄色の花が愛らしい。


e0014441_21384178.jpgこの時期のえびねの森を代表する花のひとつがクマガイソウ。森のあちこちに群落をつくって咲きます。騎馬武者の母衣を連想させる楽しい花です。


e0014441_21421138.jpgホウチャクソウはウラシマソウなどとともに林内に多くみられます。


e0014441_21432829.jpg薄暗い林の中でコンロンソウの鮮やかな「白」に思わず目をとめます。


いよいよここからは、春のえびねの森のハイライト、エビネの登場です。どの花も存在感のある個性的な花ばかり。当然それぞれ固有の名前があるはずですが、詳しいことは省略。花をつけ始めたエビネの中から主なものを紹介します。

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by genki_hirokun | 2007-05-05 21:58

涸沢

今年の黄金週間のテント山行は涸沢。
残雪期の涸沢を訪ねるのは久しぶりです。
当初の計画では、涸沢のカール底で幕営、コンディションをみながら奥穂高岳への往復を目論んでいました。
このところ、雨男になっている小生ですが、事前の週間天気予報はバッチリ。
予定通りの行動ができると喜んでいたところ、2、3日前になって山行初日の28日(土)の空模様は芳しくありません。かといって、3連休の最後の日は仕事の関係で山行を日延べする訳にはいきません。
金曜日の深夜、P&Rの沢渡で仮眠していると早くもフロントグラスに雨が当たり始めます。
やっぱり雨男のようです。

上高地から梓川沿いの道では時々薄日も射すものの、横尾から横尾谷に入って、夏の間、本谷橋の架かっている付近で右岸側に渡る頃からは強風と雷を伴った雪模様に。次第に吹雪状態に変った降雪は宵の頃まで続きます。
視界がきかない中、木の枝につけられた赤テープや先行者の僅かな踏み跡をたどって高度を上げます。

奥穂を朝のうちに往復するため午前3時過ぎに起きると、上空は満天の星空。
昨日からの降雪と地吹雪でテントは半分近くまで雪に埋まり、2人用のテントも中央部に人間ひとりのスペースを確保するのがやっとのほど押し潰されています。
明るくなって、カール底を取り巻く涸沢の大伽藍、真っ白な雪の壁が不気味に迫ります。
サブザックにアイゼン、ピッケルを用意したものの、大量の新雪に様子を見ているうちに、朝日が涸沢岳をモルゲンローロに染めたあと、濃紺の空を背景に純白の穂高の峰々に変っていきます。
新雪のラッセルはきつそうだなどと考えていると、太陽が射し始めるにつれて沢筋のあちこちで表層雪崩の発生が目の前で何本も確認できます。
ここは安全登山を優先すべき。

快晴の春空を背景に広がる北アルプスの景観を楽しんで下山することにします。


e0014441_1158753.jpg上高地から横尾まで梓川沿いのトレイルをたどります。葉を落とした河畔の疎林ですが、ケショウヤナギの梢には春の気配が感じられるようです。


e0014441_1225254.jpg無雪期の本谷橋付近から涸沢谷側に入る頃から雷を伴う吹雪状態に。翌日、天気が回復して通ったときシラビソやダケカンバの疎林の快適なトレイルですが………。途中で出会った涸沢に向う登山者のパーティ、先行者の踏み跡や赤テープを頼りに黙々と歩きます。


e0014441_12112178.jpg昨日吹き荒れた雪もあがりました。夜明け、まずは涸沢のシンボル、涸沢岳のモルゲンロートで圏谷の一日が始まります。


e0014441_12155491.jpg涸沢カールを取り巻くかたちで個性的な3千㍍峰の揃い踏みです。吊り尾根で奥穂高岳とペアになるのが前穂高岳。


e0014441_12203380.jpg奥穂高岳。涸沢カールを取り囲むピークの中で地味な存在ですが、標高3190㍍は日本3位の高峰です。


e0014441_12232887.jpg涸沢岳。積雪期の登山ルートは夏道であるザイテングラートに並行する小豆沢を直登します。


e0014441_12262795.jpg北穂高岳。夏道となる南稜の右に広がる北穂沢が積雪期のルート。北穂沢では昨日の新雪が表層雪崩となって眺めている間にも何本も発生する様子が確認できます。


e0014441_12321635.jpg雪の上がった29日、涸沢カールには色とりどりのテント村が出現します。例年はもっと広い範囲にテントが張れますが、今年は大規模な雪崩があったようで、巨大なデブリの末端が風除けになる場所に幕営。


e0014441_12362437.jpg雪の斜面に枝を広げるダケカンバは現代アートの作品のよう。


e0014441_12382415.jpg涸沢カールからは屏風岩などが迫る横尾谷の正面に大天井岳や常念岳などのピークを持つ常念山脈が連なります。


e0014441_1241829.jpg晴れ渡った春空のもと、登山者の足取りも軽快です。


e0014441_124322.jpg黄金週間のこの季節、涸沢ヒュッテのテラスに立てられる鯉幟、楽しい目印です。鯉幟の鯉にとっても最高の舞台、青空を雄大に泳いでいます。


e0014441_1246264.jpg吊り尾根直下を歩く登山者。春山好日。


e0014441_12502194.jpgSガレ付近から振り返った前穂高岳。


e0014441_12522960.jpg屏風岩は横尾谷の門のような存在。この巨大な岩を見上げ、登山者たちは穂高にやってきたことを少々緊張感も交えて感じるゲートです。そして、下山の際、またいつか訪問しますと挨拶しながら通過するところです。

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by genki_hirokun | 2007-05-01 10:47

里山の花たち

ブログ、前回の更新日付を見たら昨年の11月末。
この間、あれこれ雑用に追われていたこともありますが、
そうかと言ってずっと家にこもっていた訳ではありません。
山行の記録などを見ていただければわかるように、
適当に山歩きも楽しませてもらっています。

暖冬から一転、3月に入ってからは寒の戻りのような天候に中々体が順応できません。
気象庁も一旦出した早目の桜の開花予想をデータの不備ということで急遽変更、季節は行きつ戻りつしながら着実に進んでいます。

各地の花便りに誘われて、
この週末、カメラ片手に自宅近くの里山へ花を訪ねてみました。
葉を落として殺風景だった里山の雑木林も春の花たちで彩られています。

そんな春の里山の表情のほんの一部だけですが、ご紹介したいと思います。

e0014441_20412636.jpg春の雑木林の林床で目立つのはスミレの仲間。その中でもタチツボスミレは一番ポピュラーです。(葦毛湿原 3.17)



e0014441_20445250.jpgマキノスミレはシャープに立った葉が特徴(自然観察の森 3.18)



e0014441_20482567.jpg山里の棚田の土手ではフクジュソウが咲き始めました。谷あいの陽だまりに咲く黄金色の花を眺めていると、静かな時間の流れの中で日々の喧騒も忘れてしまいます。(恵那市上矢作 3.19)



e0014441_2052508.jpg(恵那市上矢作 3.19)



e0014441_20533581.jpg(恵那市上矢作 3.19)



e0014441_205517.jpgシデコブシは東海地方の里山の春を告げる花。自宅近くの雑木林の谷あいにも群生、3月になると咲き具合を確かめに何度も様子を見にいく花です。(野見山山麓 3.21)



e0014441_20592698.jpgシデコブシには白色と薄ピンクの2種類があります。見事な花は野生のものとは思えないほど。今年は開花のいいタイミングに訪ねることができました。(野見山山麓 3.21)



e0014441_2114946.jpgシデコブシの咲く同じ谷間にはショウジョウバカマも一面にピンクのカーペットを広げたように咲いています。(野見山山麓 3.21)



e0014441_214662.jpg同じ日の午後訪ねた市内の香嵐渓ではカタクリの花が咲き始めたところです。秋はモミジの紅葉が美しい林の林床を埋めるようにしてカタクリが群生。新聞などで開花が報じられると、大勢のカメラマンや観光客でにぎわいます。(香嵐渓 3.21)



e0014441_2181414.jpg山の斜面を埋める何万株ものカタクリ、それぞれの存在を主張するかのような表情がユーモラスです。(香嵐渓 3.21)



e0014441_2185182.jpg(香嵐渓 3.21)



e0014441_21111353.jpgキクザキイチゲの清楚な花には素朴な中に上品な美しさが漂います。(香嵐渓 3.21)



e0014441_2114656.jpg早春の雑木林の林床には小さな花たちを見つけることができます。ヒトリシズカ、ショウジョウバカマ、キランソウ、ネコノメソウ等々。ヤマルリソウもそんな花のひとつ。(香嵐渓 3.21)



e0014441_21172242.jpg雑木林の林縁ではニリンソウも花をつけ始めました。満開はもう少し先です。(香嵐渓 3.21)



何の変哲も無い身近な里山の雑木林ですが、少し歩くだけでいろんな花を見つけることができます。少しピークを過ぎたとは言え、デリケートな花粉症の身としては、この季節マスクで防護して散策を楽しんでいます。
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by genki_hirokun | 2007-03-22 21:23

恵那山、秋から冬へ

気持ちのいい秋空に誘われて恵那山を訪ねました。
標高2,190㍍、日本百名山に名を連ねる名山ですが、
中央アルプスの南部に位置する山ということで、愛知県三河地方に生活する者には、
時間のとれたときなど、日帰りで訪ねられる山のひとつ。
この山には多くの登山道があり、
それぞれのルートをたどり、恵那山のいろんな表情を楽しむことができます。

11月25日(土)に訪ねた恵那山は、長野県阿智村を起点とする広河原口。
この数年前に開かれたばかりの新しい登山道です。
1,200㍍余の登山口から標高差1,000㍍足らず、
3時間ほどで山頂に立つことのできる恵那山の最短ルートとして多くの人に歩かれています。

登山口からしばらくは樹林の中の道、
この時期、クマ避けの鈴は必需品です。
葉の落ちた林の中の道、5㌢ほどもありそうな霜柱を踏みながら標高を上げていきます。
1,700㍍を超して尾根道に出ると伊那谷を隔てて雪化粧した中央アルプス主脈や
南アルプスの大パノラマが広がる展望の道が始まります。

澄み切った秋空のもと、
新雪でメークアップされた山々の大展望にカメラも大忙し。
山歩きに心地よい汗をかいた後、紅葉の昼神温泉の露天風呂もこの季節の楽しみです。


e0014441_23154658.jpg標高1,716㍍の標識を過ぎると、ダケカンバの疎林越しにこれから向かう恵那山主峰が望まれます。


e0014441_23182077.jpg歩いてきた道を振り返ると、南駒ヶ岳、空木岳、木曽駒ヶ岳など中央アルプス核心部の峰々が目線の高さになって迫ります。


e0014441_23213790.jpg前山の向こうに連なる白銀の白根三山。左から北岳、間ノ岳、農鳥岳。


e0014441_23232182.jpg広い伊那谷を隔てて屏風のように連なる南アルプス。秋の深まりとともに新雪で冬化粧。足元には先日降った雪がわずかですが残っています。


e0014441_2326074.jpg南アルプス南部の3,000㍍峰の連なり。荒川三山、赤石岳、聖岳。上河内岳の肩には富士山も顔をのぞかせています。


e0014441_2328126.jpg荒川三山と赤石岳。雄大なスカイラインを眺めながら、かつて歩いた山行のコースをなぞるのも山頂の楽しいひとときです。


e0014441_23304047.jpg少し前まで、斜面を鮮やかに彩っていた紅葉、すっかり葉を落として季節は晩秋から初冬へ。恵那山の本格的な冬ももうすぐです。
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by genki_hirokun | 2006-11-30 23:36

焼岳

半月ほど前に西海岸へ出かけていたこともあって、
ここしばらく、日本の山からはご無沙汰。
そろそろ「虫」が動き始める頃です。
そんな下心が出始めると夕食時のニュースのあとの天気予報が気になります。
テント泊となると準備が必要ですが、今回は日帰り山行の予定です。
安定した秋晴れとの天気予報に、28日の土曜日は焼岳を訪ねることに。

山行の日は目覚ましをセットしなくても予定の時間には目覚めるものです。
午前3時過ぎに自宅を出発、
日の出の頃には中の湯の登山口に着くことができます。
盛りを過ぎたとは言え、紅葉の中から焼岳への登路は始まります。
ブナ林がいつの間にかシラビソの林、そしてダケカンバの疎林に変わると、
一面のササ原の奥に噴煙を上げる山頂が目に飛び込んできます。
登り始めて2時間半ほど、
2400㍍余の高山のアプローチとしては少々物足りない感もありますが、
焼岳のハイライトは、さえぎるものの無い山頂の四周に広がる大パノラマ。
秋晴れの今日はそんな展望が楽しみです。

梓川の谷にカラマツの黄葉がカーペットのように広がる上高地、
正面には奥穂と前穂を結ぶ吊り尾根が美しい穂高の峰、
その北には槍ヶ岳へと岩峰が連なります。
西に笠が岳、南には乗鞍岳がどっしりと鎮座。
はるか南アルプスの彼方には富士山の山頂も少しだけ顔をのぞかせています。
肌を刺すような寒風の中ですが、
日本アルプスの特徴あるピークの同定に時間の経つのも忘れてしまいます。

下山して、穂高を正面に眺める「中の湯」の露天風呂に浸かった後の
新蕎麦の昼食、燃え上がる紅葉とともに秋の信州の山歩きの楽しみです。

e0014441_211061.jpg中の湯付近の紅葉。


e0014441_213846.jpg灰色と白のまだら模様のブナ林越しに眺める対岸の紅葉に深まる秋の気配が。


e0014441_217813.jpg森林限界を超すと正面に噴煙を上げる焼岳の山頂が望まれます。シラタマノキやガンコウランの紅葉が無機質の斜面に秋を感じます。


e0014441_21105722.jpg焼岳南峰と北峰の間から望まれる笠が岳。どっしりと鎮座する様は大きく左右対称の翼を広げたようです。笠が岳は飛騨の名峰。


e0014441_21132812.jpg焼岳はアルプス唯一の活火山。勢いよく吹き上げる噴気からは生きている山、焼岳のエネルギーが伝わってきます。


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e0014441_21183224.jpg焼岳は北アルプス南部の山々の展望台。山頂に立ったとき、正面に広がるのが梓川の谷間から一気に突き上げる穂高の山塊。岳沢の奥、吊り尾根の左右に奥穂と前穂が並びます。


e0014441_21232259.jpg焼岳の眼下には大正池から明神にかけての上高地の広い谷が広がります。この季節、谷間のカラマツが黄金色に輝きます。


e0014441_21253817.jpg穂高の峰々の北には槍ヶ岳の個性的な稜線が続きます。10月上旬の冠雪は消えてしまい、黒い岩肌の槍ヶ岳です。


e0014441_21282772.jpg目を南に転ずれば、乗鞍岳の巨大な山塊が迫ります。

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by genki_hirokun | 2006-11-05 21:32

ヨセミテ国立公園

この10月、家内とサンフランシスコを訪ねた折にヨセミテに足をのばしました(10月8日)。

ヨセミテを訪ねたと言っても、
サンフランシスコから現地の旅行会社が催している日帰りツアーに参加、ほんの「さわり」の部分を駆け足で眺めただけのヨセミテ・ツアーです。

サンフランシスコの南東約350kmに位置するヨセミテへは、サンフランシスコを午前7時に出発、途中ベイエリアの丘陵地帯に開けた果樹園のフルーツ・スタンドで休憩などをとりながら、お昼前にヨセミテ渓谷入り、3時間ほどかけてU字谷の渓谷内のビューポイントを巡ります。
ヨセミテはロッキー山脈の西側に連なるシエラ・ネバタ山脈の中にあり、1890年に国立公園に指定。
雄大な氷河地形とセコイアの森林、標高4000㍍近い山岳など、変化に富んだ大自然を楽しむことができます。
今回訪ねたのは、ヨセミテの中でもマーセド河沿いのいわゆる「ヨセミテ渓谷」と呼ばれる一帯。
かつて氷河がつくった大規模なU字谷の底からは、エル・カピタンの大絶壁やハーフ・ドームなど特徴ある岩峰を見上げることができます。
そして岸壁のあちこちからは、落差1000㍍にも及ぶ滝が流れ落ちるスケールの大きな風景が広がります。
渓谷に入るには入り口で車1台20ドルの入園料が必要(上高地などでも参考にして欲しい)、渓谷内は環境保全のため、ハイブリッド式のシャトルバスが頻繁に循環するなど、
環境への配慮が随所に見られます。
このため、ここでは豊かな自然景観だけでなく、様々な動植物の生態系も豊富です。

e0014441_2128060.jpgビューポイントのひとつ、トンネル・ビューからは渓谷の全貌が一望のもと。左からエル・カピタン、ハーフ・ドーム、カテドラル・ロックなどの岩峰、そしてブライダル・ベール滝など岩峰から流れ落ちるいくつもの滝が眺められます。


e0014441_2142765.jpgエル・カピタン(2,307㍍)はヨセミテ渓谷のシンボル。谷底と約1100㍍にも及ぶ標高差で垂直にそそり立つ岩壁は大迫力。横尾の屏風岩を連想しますが、スケールは比べ物にならないほどです。花崗岩の白い岩壁、見る角度や時間によってその表情は変わります。


e0014441_21563322.jpgエル・カピタンの岩壁を登るクライマー。岩壁に取り付くクライマーの姿が点のよう。1100㍍の岩壁はクライマーたちのメッカとして賑わっています。クライマーたちはこの岩壁を2泊3日~3泊4日ほどで登るとのこと。なお、日本のクライマー、平山ユージは1997年この壁のサラテルートを2日でクリアー、最速記録を打ち立てました。


e0014441_21314672.jpgバレー・ビューからはマーセド河の水面近くからヨセミテ渓谷のU字壁を形づくる岩峰を左右に見上げることに。


e0014441_21344798.jpgマーセド河の静かな河面に映るカテドラル・ロックの岩峰。


e0014441_21415395.jpgブライダル・ベール滝。今はわずかばかり水が落ちるだけですが、雪どけ水が豊富な初夏には水量の豊かな滝になるとのこと。


e0014441_2151518.jpgブライダル・ベール滝を別の角度から。


e0014441_21523876.jpgヨセミテ・フォールズ。この滝、複数形で表現するのには訳があります。実はこの滝、上・中・下の三段からなる滝です。画像では右上から左下にかけて順次落下する三段で構成される滝の様子がわかると思います。一番落差の大きな上の滝は、落差が700㍍あるとのこと。いずれも日本の自然と比べたスケールの大きさに圧倒されます。


e0014441_221256.jpgマーセド河の奥にそびえるハーフ・ドーム。この奇妙な形をした岩峰も氷河が削り取った地形のひとつ。花崗岩の巨大な三角形はヨセミテのランドマークとして風格があります。


e0014441_225473.jpgヨセミテには様々な動植物を見ることができます。ヨセミテ・ロッジのベンチの上にやってきたカケスの仲間。


e0014441_2275794.jpgマーセド河の中洲の立ち枯れた大木ではキツツキの仲間がドラミング中。


e0014441_21425072.jpgヨセミテ渓谷内を巡回するハイブリッド式シャトルバス。


e0014441_2210986.jpgヨセミテではありませんが、サンフランシスコからヨセミテに向かう途中、フリー・ウエイ5号線が通る丘陵地帯には無数の風力発電のファンが建ち並びます。カリフォルニアは自然エネルギー活用の面でも先進地。

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by genki_hirokun | 2006-10-22 22:15

初秋の花たち

ここ数年の猛暑、それと時間100㍉といったスコールのような豪雨、
何か熱帯地方にでも暮らしているようです。
しかしながら、9月の声を聞くと、
いつの間にか勢力を増した大陸の高気圧が爽やかな冷気を運んでくれます。
日本の変らぬ季節の巡りにホッとします。

そんな季節の変化とともに、
野山を彩る花たちも秋の花に主役交替です。
9月最初の週末、秋の花たちに会いに鈴鹿の山を訪ねました。
鈴鹿山脈の一番北に位置する鈴北岳(1,182㍍)と御池岳(1,247㍍)です。
三重県から滋賀県に抜ける国道306号線の鞍掛峠から尾根伝いに手軽に訪ねられる山々です。
標高はそれほど高い山ではありませんが、
山頂部のカレンフェルト地形は高山の趣きをみせてくれます。

登山道に照りつける陽射しはまだまだ強烈ですが、
山のそこかしこに秋の気配を感じることができます。
群舞するアキアカネの群れ、カワチブシやアケボノソウ、カリガネソウ等々………。

e0014441_22285545.jpg背を伸ばしたカワチブシが鈴北岳の稜線と背比べ


e0014441_22303887.jpg山頂部に広がる石灰岩地形の独特の風景の中にカワチブシがいくつも群落をつくっています


e0014441_22323056.jpgマツカゼソウも高原の秋を告げる花


e0014441_2234069.jpgブッシュで羽根を休めるアキアカネの朱色も濃くなってきました


e0014441_2235137.jpg樹林の中に群れ咲くカリガネソウの青紫が鮮やかです


e0014441_22361343.jpgカリガネソウ、可憐な花たちがダンスを楽しんでいるよう


e0014441_22371842.jpgアップで見た姿も中々チャーミングです


e0014441_22384315.jpg高原のあちこちでアケボノソウも花をつけ始めました


e0014441_22394826.jpgアケボノソウ、上品で清楚な表情が高原の秋を感じさせます

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by genki_hirokun | 2006-09-03 22:42

里山の夏に咲く花たち

遅い梅雨明けのあとは連日の猛暑。

かつては最高気温が35℃を超える日はひと夏に2、3日だったものが、
ここ数年は連日35℃を超える状態。
日本全体の傾向からすると、都市部だけの局地的なヒート・アイランド現象とも違うようです。
地球温暖化がこんなかたちで具体化しているのでしょうか?
そうだとしたら少々急ピッチすぎる地球環境の変動のようですが………。

こんな暑いときは標高の高いところへ避暑などと思っても、なかなかそんな上手い具合にはいきません。
家でゴロゴロしいても暑いばかりなので、
そんなときはカメラ片手に、首にタオルを巻き、麦わら帽子をかぶって近くの森へ。
暑い陽射しの湿地、裏山に広がる森の木陰、それぞれいろんな花たちが見られます。

かつて身近に見られた花たち、ちょっと里山に足を踏み込めば、
意外な場所で元気に咲いている花たちに出会えます。
そんな風景を探しに出かけませんか。



e0014441_21424975.jpgこの季節、湿地を彩る花の代表といったらサギソウでしょう。よく見れば見るほど、自然の造形の不思議さに感心します。


e0014441_21452524.jpgガマの果穂はホットドッグのよう。


e0014441_21471255.jpgコウホネはスイレンとともに水辺を華やかに彩る花のひとつ。


e0014441_21482633.jpg外来のヘラオモダカが里山の湿地にも増えています。


e0014441_21492973.jpgこの季節、ミソハギの赤紫は湿地のアクセント。


e0014441_21505067.jpg少し森の中に入るとムラサキシキブが小さな花をつけています。


e0014441_21521347.jpgレンゲショウマの半透明の薄紫色の花弁、森の木漏れ日をすかして幻想的な雰囲気をかもし出します。


e0014441_21535642.jpgイワタバコ、少々盛りを過ぎていますが、濃い青紫が印象的です。


e0014441_21134272.jpge0014441_2114739.jpg

ゲンノショウコも夏の草むらに見つけられます(赤花&白花)。

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by genki_hirokun | 2006-08-13 22:04