2006年 06月 18日
南八ヶ岳、花巡り
この時期の恒例のようになっている南八ヶ岳を訪ねました。
お目当ては、ツクモグサを始めとする初夏の花たちとの出会い。 もっとも、この時期は、花たちの開花状況と、梅雨の空模様、休暇をにらめっこしながらの山行プランニングです。 南八ヶ岳ではこの山域にしか見られないような花が咲くことのほか、 アルプスの山々の花の季節はもう少し先ですが、ここでは6月になると尾根筋で高山の花が咲き始めます。 そんな意味で、高山の花巡りのシーズン・スタートとなる山です。 主峰赤岳は三千㍍にほんの少し足りませんが、 岩稜を連ねる南八ヶ岳の稜線はアルペン的な醍醐味も感じさせてくれます。 八ヶ岳を訪ねた17日(土)は、長期予報に反して梅雨の中休み。 こんな機会を逃すわけにはいきません。 金曜日の仕事を終えたら早速出発、登山口となる美濃戸で夜明けまで仮眠。 翌朝午前5時に南沢をたどることから南八ツ巡りのスタートです。 今回は行者小屋から先ずは文三郎道を赤岳へ。 上に書いたように予想外の好天に赤岳山頂からは360度の大パノラマが広がります。 富士山を始め、権現岳の向こうには残雪が目立つ南アルプスのスカイライン、 阿弥陀岳の背後左右には中央アルプスと槍や穂高など北アルプスの峰々が連なります。 赤岳からは岩稜を縫うようにして北上、横岳を経て硫黄岳まで主稜線をたどります。 岩のピークと可憐な高山の花たちのトレイルが続きます。 南八ツのハイライトとでも言う稜線です。 冬の寒さの影響で、今年の花は遅れ気味ですが、 それでもチョウノスケソウやツクモグサなどお目当ての花はもちろん、 イワウメ、ミヤマキンバイ、イワベンケイ、チシマアマナ、キバナシャクナゲ、オヤマノエンドウ、ハクサンイチゲなどの花々が稜線を彩ります。 硫黄岳からは赤岳鉱泉に下り、北沢伝いに美濃戸に戻る予定でしたが、 赤岳鉱泉で出会ったNさんのホテイランの花情報を得て往路と同じ南沢を下ることに。 クルマを停めた美濃戸に戻ったのは午後5時、花を愛でながらの道とは言え、 丸一日、南八ツの山巡りとなってしまいました。 高速に入る頃、雨が降り始めました。 南八ツの主峰、赤岳(2,899㍍) 赤岳の北に続く、横岳(2,829㍍)、硫黄(2,760㍍)の稜線 権現岳(2,715㍍)と南アルプスの山々(左から北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳) 初夏を彩るチャーミングなお嬢さん、ツクモグサ 阿弥陀岳とツクモグサ 稜線に咲くキバナシャクナゲ イワベンケイ 権現岳とミヤマキンバイ ハクサンイチゲ イワウメ チョウノスケソウ オヤマノエンドウ ウルップソウはもう少し先のようです 南沢沿いに咲くホテイラン
by genki_hirokun
| 2006-06-18 23:00
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